介護破産する人の共通点(3)

コラム
親が要介護状態になった時、在宅介護にするのか、施設介護にするのかは、要介護状態になってから考えるご家庭も少なくありませんが、施設見学は親が元気なうちに行う必要があります。
  
もちろん、在宅か施設か迷っている場合でも、施設見学をちゃんとしたうえで、
「自宅で最期の時を迎える」
と決断することはよいことだと思います。
  
自分の意思で入所する施設を選択したら、多少の不便が生じても、納得感が持てますが、
「自分は入所したくなかったのに、家族に入れられた。」
などと不満を持ったまま施設介護に移行するのはトラブルの原因にもなります。
  
例えば、施設のスタッフに、いつも挨拶や感謝を伝える方と、家族への不満や施設への文句をいつも言っている方とでは、スタッフの対応も自然と変わってくるものです。
  
私も行政職員時代、できる限り市民の方に寄り添って対応しようと、心掛けていましたが、怒鳴り散らすような横柄な方だと、
「余計なことをお伝えすると余計に怒らせるかも」
と思って、その方の尋ねる必要最低限度のことしかご説明しなかった経験があります。
  
スタッフも同様に、怒られたり嫌なことを言われないようにと、最低限しかその方に寄り添わなくなるかもしれません。
スタッフも人間なので。
  
施設を居心地の良い「住まい」に変えるのは自分です。
そのためには、「自分で選んだ施設に入所する」ことは重要になります。
  
次回に続けます。
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