介護破産する人の共通点(1)

コラム
在宅介護が困難になり、施設入所を考える方はたくさんいます。
ですが、やっとの思いで入所させ、その施設に慣れて落ち着いた生活をしているにもかかわらず、別の施設への「再住み替え」を検討する人は少なくありません。
  
再住み替えを行った方の理由(原因)は、「想定以上の長生き」です。
併せて、介護費用の見積もりの甘さも要因になっています。
  
当初、施設に入所した時点では、「あと数年程度」だと思っていた入所期間が、10年や15年などに「長引く」ケースはたくさんあります。
私がご家族から相談を受けたケースで、要介護5の状態で10年以上施設で長生きされた方もいらっしゃいました。
施設では、医療や介護、生活環境すべてにおいて安定しているため、在宅介護の方より体調も安定するのです。
  
長生きの結果、手持ちの資金が底を突いてきて、「もっと安い施設に住み替えないと、破産してしまう…」という状況に陥るわけです。
再住み替えの検討をする時間や余裕がある人はまだいいほうで、すでに施設への支払いができなくなって、困り果てている方もいます。
  
居続けることもできず、行き先もない。
こうした介護破産の現実をたくさん見てきました。
介護破産しそうな人には、共通するポイントがあります。
  
次回に続けます。
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